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2019/03/10

「辺野古米軍基地住民投票の勝利に思う」

Tweet ThisSend to Facebook | by:染谷

『メルマガ・日本一新』

 

 

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                 通巻第431号・2019/ 3/ 7

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                     顧問:戸田 邦司

                     発行:平野 貞夫

                     編集:大島 楯臣

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◎「日本一新運動」の原点―431 

                  

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

〇 時局妙観

 

 3月に入り、春のかおりが窓辺に漂いはじめた一日、いつも遊

びに来る「つがいの鳩」の様子が忙しそう。昨年の巣をのぞくと

メス鳩が卵を抱いていた。自然の歩みは心を安らげる。

 この話を山口紀洋弁護士にすると「鳩は平和のシンボルに加え、

ノアの箱舟で陸地を見つける役を果たした」と教えを受けた。

 安倍首相を内乱罪や予備罪で告発したことを「ノアの箱舟」と

すれば、陸地は近いということになる。

 そういえば先月末日、共同通信社政経懇話会からファックスが

入っていた。「北海道新聞の釧路支社より、5月に講演依頼が寄

せられているが・・・」とのこと。

 釧路では10年ぐらい前に、北海道新聞本社の依頼で時局講演

したことがあった。率直に政界の真実を伝える私の話を、大都会

のマスメディアは採り上げない。今回の講演要旨を北海道新聞紙

面に掲載予定ということ。内乱罪で漂流する「ノアの箱舟」から

陸地を見つけた思いである。

 日程は、5月14日(火)の予定である。

 

(辺野古米軍新基地住民投票の勝利に思う)

 

 2月24日の「辺野古米軍新基地新設」への住民投票の結果は、

期待通りに反対派の圧勝だった。各界からさまざなコメントがあ

った。安倍首相・菅官房長官等の「法的拘束力なし」と国民主権

に反する言動は許せない。直ちに工事を中止し「沖縄県民の意思

を生かすため米国と協議する」となぜいえないのか。

 有識者やマスメディアの論調の多くも、問題の本質を理解して

いない。憲法学者で際立っていたのは、小林節慶応大名誉教授で

ある。「憲法95条(特別法の住民投票制)の法意からしても、

辺野古基地新設が法律によるものでなく、内閣の行政処分という

形式論で処置する問題ではない」と論断している。

 その通りである。私の論は「辺野古新基地が法律でなく、行政

措置なるが故にさらに憲法95条の拘束力を受けるという意見だ。

それは太平洋戦争で広島・長崎と同様に激しい被害を受け、さら

に戦後の過重な米軍基地を押し付けられ、安全な生活を妨げられ

たままである。

 今回の沖縄の住民投票に「法的拘束力がない」というなら、

「憲法上の拘束力がある」と論じたい。安倍首相の言動は「憲法

の構造的基本秩序を壊乱する」ことに当たるものだ。

 また、現実論として現代の埋め立て技術をもってしても、新た

なマヨネーズ上の地盤への対応が不可能な事態の中で国民の税金

で美しい海を汚すという神仏の許さない政治を何時まで続けるの

か。3月1日に山口弁護士と私は、住民投票後の安倍晋三氏によ

る「憲法秩序壊乱言動」に対して、内乱罪で追加告発すべく新た

なる「告発補充書」を提出すべく準備を始めた。

「安倍告発運動」は政党や市民団体等にも呼びかける必要がある。

自由党の「小沢代表はツイッターで「沖縄戦で19万人もの人々

が犠牲となった。投票結果を黙殺する総理の姿勢は、もはや人間

としてありえない」と発信した。

 一方、立憲民主党の枝野代表は衆議院予算委員会の集中審議で

「安倍政権が悪いと言うつもりはまったくない」と、住民投票の

翌日に前置きして質疑した。安倍政権を打倒するつもりは、さら

さらないようだ。

 

(『憲法はじめての一歩』の集会にて)

 2月28日(木)、千葉市美浜地区にある「CAFEどんぐり

の木」(http://dongurinoki.info/?p=5725)で?平野貞夫さん

を囲んで政治のことを話そう?という集会に参加した。千葉市内

から、30代から40代の主婦15名と円卓式のテーブルを囲ん

で懇談した。

 参加者の関心は「国会事務局の仕事」であった。私が衆議院

事務局に勤務することになった裏話から始めた。衛視と速記だけ

の職場だと思っていたところ、国会運営事務・議員の調査活動補

佐・管理業務などがあった。政治学修士コースで学んだ専門家が、

その様だった、と話すと全員から笑われた。

「憲法の解釈や運用」について、国会事務局ではどうしていたか

との鋭い質問も出た。「国会運営など、政治案件の憲法判断を最

高裁が行わない慣例が確立されている。事務局は議長などをしっ

かり補佐するのが最大の役目。憲法違反が大好きな自民党が居る

ので、私どもは職責を懸けた。そういう教育を受けた私は、後輩

にもその教育をしてきた」と話し、自民党の憲法違反を止めたこ

となど、文字ではない憲法を護ることが生き甲斐だったと説明。

 素晴らしい集会に市民運動の明日を感じた。      (了)
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