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2016/12/06

へらず口

Tweet ThisSend to Facebook | by:染谷
息子が小学生の頃、PTAで広報委員をしていた。
特集企画として、地元中学校で英会話の授業を受け持っていた、

スウェーデン人女性のインタビュー記事を載せたことがあった。
一通りインタビューを終えて、彼女と雑談になったとき、私は率直に質問した。
「よく日本という見ず知らずの国に行こうと決心されましたよね。わたしにはと
てもできない、観光旅行じゃないのだから。」
彼女は日本人の御主人と現地の勤務先で知り合い結婚したのだそうだ。
「あたしならきっと、お願い、こっちで暮らして、国を離れたくない、というわ。
もしだめだったら離婚するかも。」
それに対して彼女は、「わたしは夫の行くところならどこでもついていく。だっ
て、家族のいるところがわたしのいるところだから。」
衝撃だった。家庭とか家族の絆の深さ、強さに。数多くの戦乱を経てきたヨーロ
ッパ大陸の人々の最後の望みは、家族はそろって無事に暮らせることなのだと、
その時強く感じた。
今、世界中で市井の人々の生活が危うくなってきている。その人々が上げた声を
ポピュリズムだと危険視する意見があるが、じゃあ、政治って誰のためにやって
いるのだ。
理論だの学説だのといろいろ分析しているけれど、世の中も人生もそう理屈通り
になんか進まないんじゃないの?

                                         ペンネーム:山田照

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