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2014/10/23

講演会「放射線被爆、今何が起きているか?」に出席して

Tweet ThisSend to Facebook | by:olc_admin

岡山博先生の講演会「放射線被爆、今何が起きているか?」に出席して

大野 真一

 

1011日、オリーブ神奈川主催の岡山博先生の「放射線被爆、今何が起きているか?」の講演会に行って参りました。 講演の中身の詳細は割愛するとして、1520分から講演が1時間半、その後質疑応答が1時間。 たくさんの活発な意見が出てとても勉強になりました。 参加者は50名程でした。

講演の中で最も印象に残った事は、日本全体が劣化して被爆や原発の話題を話す事自体が悪い事だという圧力が政策的に行われて、大半の人は無関心になっている現状を先生が嘆いていた事です。「医療の専門家として、自分の廻りを見渡してどのくらいの医師が先生と同じように危機感を持って、そうした意識を共有しているか?」と質問したところ、「ほとんど居ないです。 他は無関心でこのような事は考えてもいない」という回答を得た事です。

実際に呼吸器専門の医師として赤十字病院勤務中に福島で医療活動をしていた先生の生の話を聞いて、ネットで流布されている被爆の実態が本当なのだろうか?を確認したいと思って参加したのですが、お話をうかがい、「本当だった」事が分かりました。また、この被爆の実態は政府としては分かっていながら隠し続けるしかないのだろうなとも思い、愕然とした気持ちになりました。 岡山氏は赤十字病院を退職して、現在の活動を続けている理由がなんとなく分かりました。

ただ、この会場にいらした方はすでに十分に被爆の事を分かっている人であって、もともと無関心な人が足を運ぶ事は無いのだろうなとも思いました。当然ながらオリーブ神奈川の「身内の集まり」から脱却出来ていない事が残念でした。 いかに無関心な層に放射線被爆の実態を知ってもらい、今の政権がいかに誤った政策を実行しているかを知ってもらう事が、結果的に政治を動かす事になるのだと思いました。 翻って、オリーブ千葉に対しては、より多くの「緩やかな」連携が広まるように期待します。 政治色を始めから全面に出すと無関心層は一気に引いてしまうと思うからです。


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