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2014/10/23

『哲学する心を養成する』を読んで

Tweet ThisSend to Facebook | by:olc_admin

結城啓二郎氏の『哲学する心を養成する』を読んで

長谷部 えいこ

 

結城さんの随筆『哲学する心を養成する』を読んで思い出したことがあります。

 

昔、ある子供に勉強を教えたことがあります。

勉強の合間に、「地震は、何故起きるのかしらね?」と話しかけました。すると、数日後に古い教科書と新しい参考書を持ってきました。私自身、地震のことなど何も勉強したことなど無かったのですが、子供の持ってきた本の地震に関する簡単な記述でも、本の年代によって説明内容が大きく違っていたのです。

火山だ、断層だ、というものからプレートが原因だと変化していました。

(これ自体、大昔のはなしですが・・)その発見がおもしろくて、その後その子供は、色々な本から地震に関するものを読みあさり、私にこんな本があったと持って来てくれました。次は、「恐竜は、何故全滅したのかしら?」がテーマになりました。

またまた、その子は、自分で色々な本を探し回りました。一緒にそれらの本を読みながら、“アーだ、コーだ”と楽しく話合ったものです。

何時もの勉強の時と違い、自分が発見したことを私に告げる時の子供の目の輝きは、今でも印象に残っています。

 

疑問や興味を持った事に、資料や参考書を自分で捜し、自分なりの意見を持ち、それを発表し、人と議論し、理解をして貰う。結城啓二郎さんの【何事も自分の頭で懐疑的に考える。ちがった視点から考える】哲学する心を養成する、そんな授業が出来たとしたら、間違いなく“楽しい”はずです。


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