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2016/02/20

沖縄米軍基地移設問題について (1)

Tweet ThisSend to Facebook | by:olc_admin

                 〇 沖縄米軍基地移設問題について (1)

 

                           「日本一新運動」の原点―305

                           http://nipponissin1.blog136.fc2.com/

                          日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

 

 2月14日(日)と翌15日(月)、生活の党・小沢一郎代表と那覇市の故翁長助裕氏

宅を訪問した後、翁長知事を支える『県民ネット』に所属する五名の県議会議員と、沖

縄米軍基地問題について意見交換会を行ってきた。突然のことで驚かれる方もいる

と思うので経緯を説明しておこう。

 

 翁長助裕氏という人物は、法政大学大学院政治学修士課程コースで私の1年後輩

であった。「60年安保闘争」時代で、2人とも学友会(自治会)の役員だった。 「警職

法闘争」という、激しい運動とともに私が指導していた同志であった。私が衆議院事

務局に就職し、翁長氏は琉球政府計画局に就職する。沖縄大学の講師、県議会議

員や副知事などで活躍した。

平成6年12月に細川非自民政権をつくった小沢さんを中心に『新進党』を結成する。

その2ヵ月前翁長氏が参議院議員になっていた私を尋ねてきた。『私の沖縄政治論』

という著書を持参し、「国政に参加したい」との相談を受けた。著書には?自立して

孤立せず?という、翁長氏の信条が書かれていた。残念なことに、翁長氏の「志」を、

小沢さんも私も叶えることができず、その後の政治混迷のなかでそのままとなってい

た。

昨年の夏になって安保法制や辺野古問題で安倍自公政権の暴政が止まらなくなる。

平成時代となって米ソ冷戦終結後の小沢自民党幹事長は、これらの問題に中心的に

関わっていた。私はその下で衆議院委員部長や、参議院議員として手伝った経緯を

整理しようとなった。その後、私が「苦闘を続けている翁長知事は学生運動の同志・

翁長助裕氏と一族か親族か、どんな関係か」と、玉城デニー事務所に調査を依頼した。

昨年12月、何と、翁長知事の5才年上のご兄弟であることがわかった。そして6年

前に他界されたということもわかった。

そこで小沢さんに、新進党から国政に出たかった翁長助裕氏の仏前にお参りし志

を叶えることができなかったことを詫び、辺野古問題で翁長知事の勝利を祈りたいの

で、年明けに沖縄を訪問したいと話すと「自分も行こう」となった。玉城事務所に依頼

して、翁長未亡人のご理解を頂き、訪問することになったところ、『県民ネット』の有志

と米軍基地移設問題で意見交換会を行うことになった。

2月14日、那覇空港に出迎えてくれた山内スエコ県議会議員の案内で、未亡人が

住む翁長邸を訪ね、仏前にお参りした後の未亡人の話に、懐かしさのあまり涙が出

た。 翁長氏と夫人は那覇市で中学時代からの初恋で、東京に出た翁長氏を慕って

実践女子大学時代に進み、学生同士で一緒に生活していたとのこと(前期神田川時

代か?)。当時「ゼミや学生運動のことでいつも平野さんのことを話していました」と

語られ、驚いた。

私が、昭和34年版大学院のガリ版刷りの名簿を持参していたので、翁長氏の住所

を見て「世田谷区の松原町で同棲していたのですか」というと、小沢さんが「私の家の

近くですよ」と、初恋を実らせた話に感心して翁長邸を辞した。

基地移設問題・意見交換会は「ロワジールホテルズ沖縄」で午後5時から約1時間、

私が小沢さんの下で沖縄米軍基地問題で関わり、公開されていない実態を説明した。

意見交換で小沢さんが顔を出し、白熱した懇談会となった。ポイントは、

 

1)  平成2年?6年にかけて高知西南地域の国有地にPKO訓練センターを誘致し、

そこに沖縄米軍基地の一部を移設する為、高知県の費用で「基礎設計構想」を

つくったが挫折したこと。

 

2)平成9年の「駐留軍用地特別措置法改正案」(認定土地等の暫定使用等)をめぐり

橋本首相と小沢新進党党首の会談で、小沢党首が「沖縄基地の縮小・整理・移設

のため法律をつくれ」と要求し決裂した話。翌日の再会談で「沖縄県民の意思を

生かし基地の整理・縮小・移設を国が最終的に責任を負う仕組みを整備する」など

を合意し、沖縄基地の混乱を回避したが、自民党政権は合意を反故にした。

 

等の話であった。 詳細な内容は次号からのメルマガで報告する。 辺野古問題は、

「正義は翁長知事にあり」を本土の多くの国民が理解するかが鍵である。 18日には

豊島公会堂で集会が予定されているが、運動を成功させるためには、主催者の誠実

な企画のもと、全国民的発展となるよう関係者の配慮が必要と思う。 


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