《翁長沖縄知事が私たちに問うているのは?》
沖縄県翁長知事が辺野古代執行訴訟で行った陳述書が沖縄、朝日、東京新聞等
で全文が掲載されていました。翁長知事は、辺野古代執行訴訟の場を借りて、沖
縄県民の心を代弁しすべての日本人に問うているのだと思います。すべての日本
人は、いえ米国の人々も、沖縄の地と人々の戦中、戦後70年がどのようなもので
あったかを知らなくてならないのではないでしょうか。翁長知事の陳述書の一文字
一文字は重く、心に突き刺さります。ほんの一部抜粋しましたがぜひ、出来ました
ら全文をご覧くださいますようお願いいたします。
----------------------------(陳述書の一部)------------------------------
『沖縄が、日本に甘えているのでしょうか?
日本が、沖縄に甘えているのでしょうか?
歴史的にも現在においても沖縄県民は自由・平等・人権・自己決定権をないがしろ
にされてまいりました。私はこのことを「魂の飢餓感」と表現しています。 政府との間
には多くの課題がありますが、「魂の飢餓感」への理解がなければ、それぞれの課題
の解決は大変困難であります。
戦後はほとんどの県民が収容所に収容され、その間に強制的に土地を接収され、
収容所から故郷に帰ってみると普天間飛行場をはじめ米軍基地に変わっていまし
た。 その後も、住宅や人が住んでいても「銃剣とブルトーザー」で土地を強制的に接
収されたわけです。
1956年、「銃剣とブルトーザー」強制接収した土地を買い上げるようにとのプライス
勧告があった際でも、県民は皆貧しく喉から手が出るほどお金が欲しかったはずです
が、県民は心を一つにしてそれを撤回させた事実があります。 沖縄は、一度として米
軍に自ら土地を提供したことは無い。』
70年前、米軍は銃剣とブルトーザーで、抵抗する沖縄の住民から土地を奪い、
今また日本政府は、沖縄の土地を米国に差し出そうというのでしょうか。辺野古の
米軍基地移設問題は、沖縄だけのものであるはずもなく、戦後70年を経てもなお
戦勝国としての米国が沖縄の73%の土地を強制的に占有し、今また日本の政府が、
米軍基地を移設称しブルトーザーで強要しようというのでしょうか。この沖縄の現
状に対し、ほとんどの国民は見て見ぬふりをしてきたこと、憲法、民主主義、日米
安保体制・・、これでいいのか、と真正面から問われているのだと思います。
《代執行訴訟 翁長知事陳述書全文》
琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
http://ryukyushimpo.jp/pages/entry-181721.html…
(EH記)