《第78回小沢一郎政経フォーラムにて》
昨日12月9日行われた第78回小沢一郎政経フォーラムの場で、小沢一郎氏は、
自分の政治家としての使命と責任は、(小沢氏が27歳の初当選以来、一貫して言い
続けていること)我が国に民主主義を定着させることと語っていました。 以下に、私の
拙いメモをお示しします。
--------------------------<政経フォーラムのメモ>-------------------------
一見、2大政党政治と見えながら実は裏でやり取りしていた55年体制の「万年与
党」と「万年野党」ではない、政権が担える2つ以上の政党が有り、国民がどちらかを
選択できる体制があって、初めて民主主義は機能する。
長い権力は腐敗する、それは人類の歴史の鉄則。
10年位をめどに、こびりついたアカをそぎ落す必要がある。
細川政権、民主党政権と2度の政権交代を作ったが、今ここで諦めたら野党は
消えてしまう。
”オリーブの木”
ヨーロッパのあちこちの国にある政治体制。
幾つかの党が、左派連合、右派連合と分かれ2重の党籍のまま選挙を戦って
いる。
それを決して「選挙目当ての数合わせ」などとは言わない。
政治家は、党議拘束などに縛られず、大所高所に立ち判断をし、自分たちの既得
権益を捨ててこそ改革ができるのだ。
既得権益にとらわれていては、それこそ官僚と一緒だ。
------------------------------<メモ終わり>-----------------------------
小沢氏の「大所高所から」の言葉から、12月7日の語り処「テロ問題の解決に向け
て」の中で語っている記事を思い浮かべました。 その中の一部だけコピーさせて頂き
ます。
--------------《小沢一郎氏語り処 2015.12.07「テロ問題の解決に向けて」》--------------
前略?
私はアフガン戦争以来、日本は紛争地において非武装で田畑を耕し、荒れ果てた荒
地に食物を育て、その地で大衆が食べていけるように尽力すべきだと主張してきまし
た。
今こそ、どんなに犠牲を払ってもそれをやるべきだと思います。
非武装で人道的支援をしていくことは、軍事作戦よりはるかに多くの犠牲者を出すこ
とになるかもしれません。
しかし、犠牲者が出るから日本は関知しないというのでは、声高に世界平和の空念仏
を唱えているだけです。
世界平和に貢献するということは、必ず何らかのリスクを引き受けることを意味しま
す。
しかし、そのリスクがどういうリスクなのか、何のためのリスクなのかを見極めることが
重要です。
リスクはあくまでも大義があるリスクでなければいけません。
日本が本当に国民生活のことを思ってやるのであれば、その結果として当座のリスク
が大きくなろうとも、私はそれを忌避すべきでないと思います。
逆に言うと、それくらいの覚悟を持って日本は世界平和に貢献する腹構えがあるかど
うかということなのです。
日本が本当に平和な世界を願うのであれば、今の安倍政権の、米英仏露に追随した
やり方ではなく、リスクを負ってでも紛争地の大衆の生活を向上させるために貢献す
べきです。
それが日本の歩むべき道であり、また唯一のテロ解決策だと私は思います。 幸い日
本は、中東やアフリカで歴史上全く手を汚していません。 その意味では、欧米とは違
って、中立的な立場で紛争解決に貢献できるはずです。
第二次世界大戦を経た日本だからこそできる国際平和への新たな提案を、今こそ日
本は世界に向けて発信していくべきだと思います。
-------------------------------<引用終わり>---------------------------
(EH記)