株式市場は年金資金等の総動員による「官製相場」の様相となる
A) 「国民の年金資産」を市場運用にさらすな...!! として、公的年金の株式運用に一言メモったのは昨年11月 11日。 その後、市場は政府が主導した巨額の年金資金投入の影響もあってか、日経平均株価225種は 9月末16,173円、12月末17,450円となり、この3月20日には19,560円、特に2月第2週から3月 第3週(この20日)まで6週連続で上昇し、約15年振りの高値となった。 この間、「GPIF」は10-12月の 3ヶで運用益6.6兆円ものプラス、3四半期期連続の黒字を計上。 その運用資産額は137兆円にもなり 公的年金の自主運用開始以来の最高額となった。 B) 資金運用のポートフォリオは、上述メモで指摘した「KKR」は、2月25日に「GPIF」のレベルに変更を公表 した。 更に、この10月からは『年金一元化法』が施行され、年金制度が一体化されることに伴っての 措置として、「地共連」・「私学共済」もポートフォリオを変更すると想定されていたが、この3月20日(金)で事実 その通りとなった。 C) 更にさらに、小泉改革で誕生した「郵政」関連もこの10月には株式上場を予定しており、これ等を前提に して取り纏めたのが次の一覧である。 これ等は当該関連HP・市場情報をチェックし個別数字をトータル したもので、敢えて一覧にする。 〈付言すれば、これをメモった時点の最新情報では、買付余力はトータル 27兆円にもなるとの情報もある。 (個別の数字には多少の違いがあることをご了承願いたい。)〉 D) その資産規模・現状の投資額・買付余力の巨大さは、今の市場相場が年金資金によるクジラ買いの爆発力 による「官製相場」そのものと言われる所以である。 |