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2015/06/03

オイコスの会@東京勉強会5/10に参加して

Tweet ThisSend to Facebook | by:olc_admin

《オイコスの会@東京勉強会5/10に参加して》

 

510日のオイコスの会@東京の勉強会に参加してきました。

 

本勉強会は、Part 13までの3部構成となっており、最後段のグループディスカッションを含めると、
5時間30分もの長丁場でした。

 

Part 1では、420日に開催された緊急鼎談「樋口陽一、小林節、小沢一郎 憲法を語る」の司会

を務められた当会代表であられる堀茂樹慶應義塾大学教授によって当該鼎談の総括と論点整理とが

行われました。

 

Part 2では、岩本沙弓大阪経済大学経営学部客員教授の講演がありました。

「日本経済の展望と北陸新幹線の経済的効果」と題し、北陸新幹線の開業に関して、巷間報じられて

いるほどの経済効果が本当にあるのかについての考察が披露されました。

 

Part 3では、畑浩治前衆議院議員(生活の党)から、東日本大震災の復興法改正案を議員立法として

提出し、最終的に与野党案として一本化され、法律が成立するまでの経緯をお話し頂きました。

 

畑浩治前衆議院議員には、ともするとパフォーマンスに流れがちな野党議員の姿勢が顕著である中

で、野党でしかも弱小党の議員が、立法する際には数々の苦労・困難があることを体験的に語って頂

きました。

 

なお、畑浩治さんは、国会議員の中で最多の議員立法を提案したことが評価され,「NPO

万年野党」から三つ星議員の称号を得ています。

  *NPO法人万年野党」は、会長は田原総一朗氏で、活力ある経済社会の実現へ向けて、国会が

本来果たすべき政策・監視機能を国会の外から補完する目的で設立されております。

 

畑浩治さんが提案した『復興事業用地取得、特例措置立法』が成立するまでの困難な道の

りは、以下のようにまとめることができます。

 

 1)    住民調整の難しさ

(用地の権利人の認定も出来ない場合もある)

 

 2)    議員20名の賛同を得なければならない

(政党間の軋轢・エゴ、弱小政党の為に難しい作業)

 

 3)    内閣法制局の認可を得るのが特に難しい。

(憲法の財産権等を持ち出し認可されにくい。しかし何故か、秘密保護法、集団的自衛権には問

題にすることなくOKを出している。)

    

 4)    官僚のやる気のなさ----->いつの間にか法案を骨抜きにするべく、暗躍するのが常である。

 

議員にとって立法が本来の仕事であるはずなのに、そこに多くの困難があり、議員立法は数えるほど

しか提案されません。そこには、日本の政治システムに加えて、官僚機構にも根源的な原因あるよう

に思えます。したがいまして、成熟した議会制民主主義を構築するためには、日本の政治システムと

官僚機構とに根本的なメスを入れ、それらを再構築していく必要があると考えます。

 

さらに、畑浩治さんは、政府の労働基準法「改正」案に対し、非正規雇用の待遇改善に向け

た法律を提案するべく準備が完了していたにもかかわらず,昨年12月に安倍首相の突然の解散のあ

おりを受けて、結局提案することはかないませんでした。現在、安保法制改定の審議に隠れて、殆ど

議論にならない間に、労働基準法「改正」は政府原案のまま通過しようとしています。

 

ちなみに、昨年の12 月の選挙は、安倍首相の党利党略による解散といえますが、主要先進国で

は、このような首相の解散権を暗黙裡に認めている国は日本のみです。12月は国民が最も忙しい月

であり、また雪国では投票場に行けないお年寄りは棄権するしかなく、国民の大切な投票権を毀損きそん

ていると断ぜざるを得ません。首相が政権与党に有利な時期に自己都合で解散してよいとする慣例

では、野党が一方的に不利となることは明白であり、「公平性を欠く」ことはなはだしいと言えましょう。

 

国会議員が、国民の生活をより良くするために、どんどん法律を作れるようにするのを阻む、政治の中

の悪しき慣習を取り除くためにも、今こそ政治改革が必要であると思います。

 

畑浩治さんのように、国民の生活の為に働いてくれる政治家を国会に送らねばと願いますが
昨年の
12 月の選挙で当選させられなかったことが、かえすがえすも残念でなりません。

 

  《オイコスの会@東京勉強会5/10畑浩治前衆議院議員の講演動画》

   http://oikos.jp/info/tokyo6-3-2/ …

                                              
                                                                                                  (HSB記)



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