1月読書会(15日) 伊藤千尋著「反米大陸 ― 中南米がアメリカにつきつけたNO」
寒い日でしたがたくさんの方にご参加頂きました。遠くからもありがとうございました。
アメリカが中米、南米を侵略し、ハワイ、フィリピンや日本へ触手を伸ばす事が書かれています。
この本の元になるアメリカの始まり。コロンブスの新大陸発見からインディアンの虐殺ののお話。
久しぶりにご参加の地理の先生から、資料のプリント配布と説明が興味深かったです。ブラジル
はポルトガルの植民地でポルトガル語、その西側はスペインの植民地でスペイン語。
メスチソ(混血)の多い少ないもプロテスタントなどの宗教や高地などの地理的なもので変わる。
またGDPが高いから国民の所得が高いわけではない、など勉強になりました。
毎回ご参加の二見伸明さんから、2,3年前に筆者の伊藤千尋さんと合った事があるとお話があり
ました。その時は「フィリピンは原発を造ったがチェルノブイリ原発事故を見て動かさずに廃炉に
した。これからは海水や風力発電かな。」との話をされたそうです。ほかにも今の政治などのお話が
ありました。
皆さんの感想など
○ 前に聞いた、「日本は上手くいった」とはどういう事かが分かった。
○ この本はすんなり分かった。リビアに旅行で行き、高い識字率や安全な町でメディアの情報とは
違いよい国と思ったが、その後のアメリカのやり方が同じ。
○ 南米では革命を起こすエネルギーはどこから来るのだろう。
○ (日本でも)諦めない市民を増やそう。
○ 昔はアメリカが好きだったのに。この本で怒りのエネルギーが戻ってきた。
○ 従米日本にとってのヒントを見つけられず期待外れ。
○ いまさら反米でもないでしょう。
○ 日本にはチェ・ゲバラやドクトル・ハラはいないのか。(Mさんお願いしますの声。)
○ CIAの目的は反米政権を倒すこと。
○ メディアがおかしい時はそこに電話をして話しています。
○ 日本はまだどん底までいっていない。(中南米の貧困による革命のエネルギーまでは遠い。)
○ ほかにフリートークでおすすめの本や二見さんへの質問など。
○ この本を読むきっかけとなった映画「NO」
チリのピノチェト軍政下で1988年に行なわれた信任選挙。勝てないと思われた多数野党側「NO」
のTVのコマーシャルが明るく希望を持たせる映像で印象に残りました。
※ 参加者からのご紹介 伊藤千尋著 「一人の声が世界を変える」 新日本出版社
※ 参考 伊藤千尋氏の講演(2015年)YouTube では選挙を待たなくても出来る事がある。
「戦争はいやだ調布市民のつどいでの伊藤千尋さんの講演」
https://www.youtube.com/watch?v=pdVGSl0SBDY
※二見伸明さんからの感想記事もお読み下さい。
次回は2月19日(日)14-17時の予定です。
取り上げる本はエマニュエル・トッド著 堀茂樹訳「問題は英国ではない、ECなのだ」
場所は決まり次第、お知らせいたします。
読書会担当 佐々木 iwain_22@yahoo.co.jp